新庄まつり

 8月26日(土)、新庄市を訪れた。前回のブログでは「おくのほそ道」をテーマに記事をまとめたが、この日に新庄を訪れたもう一つの目的である「新庄まつり」について書いてみようと思う。
 「新庄まつり」は毎年8月24日~26日の三日間行われる祭りで、重要無形民俗文化財であり無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」33件の1件である。祭りの来歴は結構はっきりしており、始まりは宝暦6(1756)年である。この前年が宝暦の飢饉で、奥羽では大飢饉となり、新庄藩でも多数の餓死者が出た。うちひしがれている領民に活気と希望を持たせて豊作を祈願するため、第6代藩主戸澤正諶(とざわまさのぶ)が戸澤氏の氏神である天満宮の祭典を執り行ったのが起源である。

先ずはJR新庄駅
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 新庄駅の中の展示物。新庄駅には何度も訪れているが、祭り期間以外でも展示されている。
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 駅前のメインストリートには出店が並んでいた。まだ早いせいかお客さんは少ない。前回のブログ記事でまとめたように、先ずは芭蕉の足跡を訪ね歩いてから、また来てみることとした。
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 本合海から升形駅に寄り、山形県道34号線で新庄市中心部へ。そして最上公園へ。最上公園は新庄城跡に造園された公園で、本丸跡は戸澤神社となっている。
 幕末から明治時代に、旧藩主を御祭神とした神社建立が全国的に起こったが、この戸澤神社もその一つである。因みに秋田でも佐竹氏を御祭神とする秋田神社が建立され、後に八幡神社と合祀して八幡秋田神社として千秋公園に鎮座している。
 それから戸澤氏は戦国時代までは角館の城主で、佐竹氏の秋田入部に伴って角館から常陸に転出されている。そして最上氏の改易に伴って新庄藩6万石の大名となり江戸時代を生き抜いた。戊辰戦争において、隣接する久保田藩が新政府側に立ったのを受けてそれに同調し、鶴岡藩から猛攻されて新庄城は落城、城主らは久保田藩に逃げ延びた。戊辰戦争後には明治政府から1万5000石加増され、廃藩置県で新庄県となり、さらに山形県に編入された。
 このブログ記事の冒頭で説明したように「新庄まつり」は戸澤氏の祭典を起源とし、現在の「新庄まつり」は戸澤神社例大祭から始まる。
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 最上公園から新庄駅までは一本のメインストリートで繋がっている。そしてその道路は歩行者天国となっており、「新庄まつり」のメイン会場である。朝はまだ人が少なかったが、午後には多くの人で賑わっていた。
 山車は歌舞伎の名場面などを再現した人形で飾られている。これは良くある形式だが、秋田市の「土崎港曳山まつり」が曳山の後ろにだけ人形を飾っているのに対し、「新庄まつり」は山車の側面全体を飾っているのが違う。広いので飾りはより豪華であるが、その代わりお囃子は乗っていない。そしてお囃子が乗っていないのでより軽やかに動くことができる。「土崎港曳山まつり」や「花輪ばやし」がお囃子を演奏しながら練り歩くのに対して、「新庄まつり」ではお囃子はあまり重要な要素ではないようだ。
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 新庄市北部の萩野と仁田山に古くから伝わる民俗芸能「鹿子踊」。戸澤神社と護国神社で奉納されるが、ストリートで観光客のために「萩野鹿子踊」が演じられた。
 新庄の「鹿子踊」(ししおどり)は7人の踊り手と2人の地方(じかた)から構成される。踊り手は膝まで垂らした鹿子頭を被り、腹に小太鼓を抱えて踊る。地方は垂れ布の付いた笠を被って「ささら」という楽器を演じながら唄を歌う。「鹿子踊」は仙台藩や盛岡藩など東北を中心に各地に伝わっているが、新庄の「鹿子踊」はカモシカを模しているのが特徴。
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 再びストリートをぶらつきながら山車を撮影。
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新庄市役所
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こちらではお囃子が演奏されていた。
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 「新庄まつり」は8月24日が宵まつり、25日が本まつり、26日が後まつりとなっており、私が訪れたのは後まつりである。後まつりでは16時に手締式が行われ、3日間の「新庄まつり」はフィナーレを迎える。このあと私は奥羽金沢温泉へ向かった。今回は祭りの夜を見ることが出来なかったので、次回は宵まつりか本まつりの日に来てみたい。

 最後に寄った真室川駅。
 秋田県湯沢市との県境にある真室川町の中心駅。真室川町には真室川、釜淵、大滝、及位の4駅があり、駅のスタンプは全て真室川駅で押印できた。及位駅は難読駅名としてしばしば問題に出されるが、正解は「のぞき」である。真室川町も面白そうなので、後日巡ってみたい。
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奥羽本線
山形-北山形-羽前千歳・・・・天童・・・・・村山・・・・・新庄・・真室川・・・院内-横堀-三関湯沢・・・柳田-横手・・大曲・・・・・和田秋田-土崎-上飯島-追分-大久保-羽後飯塚-井川さくら-八郎潟-鯉川-鹿渡-森岳東能代・・・・鷹ノ巣・・大館・・・・・大鰐温泉弘前川部・・・・・新青森-青森

陸羽西線
新庄-升形・・・・・・・余目

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この記事へのコメント

2017年09月24日 19:23
こんばんは。
新庄まつりは、重要無形民俗文化財であり無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」33件の1件なのですね。
東北地方のおまつりってホント凄いですね!
やはり地域性がなせるわざかも知れません。
戸澤神社の例大祭からという新庄まつりですが、長年にわたって進化してきたもので、ご祭神が見守ってくださっていることでしょう。
地元大好きな民衆のパワーがこのおまつりに結集されるのでしょうね。
2017年09月24日 21:05
こんにちは

歴史と伝統を引き継いで
芸術文化が現代によみがえる
2017年09月24日 22:41
新庄の鹿子踊は顔をあまり見せないのが特徴のようですね。
2017年09月25日 08:18
お早うございます
豪華で変わった山車ですね~
2017年09月25日 13:55
こんにちは。

新庄まつりですか。
山車があるんですね。
たくさんの種類があるんでしょうか。
これを見て回るだけでも楽しそうですね。
2017年09月25日 23:20
歌舞伎の名場面を 再現された 
人形飾りは さすが 華やかですね。
人形も 今にも動き出しそうで 見ていても
楽しいでしょうね。
鹿子踊りの 衣装が 変わっていますね。
若い人たちも 一緒になって 盛り上がる
楽しいお祭りが 町を一層 活気ある
雰囲気にしてくれますね。

2017年09月25日 23:49
こんばんは。
新庄祭りの山車は、舞台みたいですね~、めずらしいですね。
鹿踊りって有名ですよね、テレビで見たことある様な気がします。
2017年09月26日 15:22
山車は歌舞伎の名
場面などを再現した人形
などで側面までも飾るのですね
この様な山車は今までに
見た事がないのです
横浜しか知らない私にとっては
全てが新鮮で楽しいです
2017年09月26日 20:47
トンキチさん、コメントありがとうございます。
素晴らしいお祭りは全国にありますが、関東出身の私も東北のお祭りには魅了されます。これからも継承していって欲しいですね。
2017年09月26日 21:16
無門さん、コメントありがとうございます。
歴史と伝統のあるお祭りはやはりどこか違いますよね。
本当に素晴らしいと思います。
2017年09月26日 21:32
長さん、コメントありがとうございます。
確かにその様ですね。
何かいわくがありそうですね。
2017年09月26日 21:47
すーちんさん、コメントありがとうございます。
確かに変わってますよね。
これも伝統なのでしょうね。
2017年09月26日 22:00
トトパパさん、コメントありがとうございます。
山車は全て異なる飾り付けのようです。
私が行った時は、山車は町内各地に散っていたので、
全てを見て回るのは無理でした。
2017年09月26日 22:05
フラバーバさん、コメントありがとうございます。
若い人たちが参加しているということは本当に大切なことですね。継承していくためにも絶対に必要です。進学や就職で故郷を離れることとなっても、故郷の祭りに参加した思い出は、忘れることはないと思います。
2017年09月26日 22:14
ロシアンブルーさん、コメントありがとうございます。
全国には鹿以外にも様々な動物を模した舞踊がありますよね。
楽しいですね。
2017年09月26日 22:21
ジュンさん、コメントありがとうございます。
秋田に来るまで、私も横浜に住んでました。
確かに神奈川県でこのようなお祭りはありませんよね。

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