降魔成道のオフタイム2

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<<   作成日時 : 2018/01/21 20:22   >>

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 六月三日、羽黒山に登る。図司左吉と云者を尋て、別当代会覚阿闍利に謁す。南谷の別院に舎して憐愍の情こまやかにあるじせらる。
 四日、本坊にをゐて誹諧興行。

有難や雪をかほらす南谷

 五日、権現に詣。当山開闢能除大師はいづれの代の人と云事をしらず。延喜式に「羽州里山の神社」と有。書写、「黒」の字を「里山」となせるにや。「羽州黒山」を中略して「羽黒山」と云にや。「出羽」といへるは、「鳥の毛羽を此国の貢に献る」と風土記に侍とやらん。月山・湯殿を合て三山とす。当寺武江東叡に属して天台止観の月明らかに、円頓融通の法の灯かゝげそひて、僧坊棟をならべ、修験行法を励し、霊山霊地の験効、人貴且恐る。繁栄長にして、めで度御山と謂つべし。

 八日、月山にのぼる。木綿しめ身に引かけ、宝冠に頭を包、強力と云ものに道びかれて、雲霧山気の中に氷雪を踏てのぼる事八里、更に日月行道の雲関に入かとあやしまれ、息絶身こゞえて頂上に至れば、日没て月顕る。笹を鋪、篠を枕として、臥て明るを待。日出て雲消れば湯殿に下る。
 谷の傍に鍛治小屋と云有。此国の鍛治、霊水を撰て爰に潔斎して劔を打、終月山と銘を切て世に賞せらる。彼龍泉に剣を淬とかや。干将・莫耶のむかしをしたふ。道に堪能の執あさからぬ事しられたり。
岩に腰かけてしばしやすらふほど、三尺ばかりなる桜のつぼみ半ばひらけるあり。ふり積雪の下に埋て、春を忘れぬ遅ざくらの花の心わりなし。炎天の梅花爰にかほるがごとし。行尊僧正の哥の哀も爰に思ひ出て、猶まさりて覚ゆ。
 惣而此山中の微細、行者の法式として他言する事を禁ず。仍て筆をとゞめて記さず。坊に帰れば、阿闍利の需に依て、三山順礼の句々短冊に書。

 涼しさやほの三か月の羽黒山
 雲の峯幾つ崩て月の山
 語られぬ湯殿にぬらす袂かな
 湯殿山銭ふむ道の泪かな 曽良

************************************

 1月3日(水)、羽黒山を歩いた。当初の計画では元日に歩き、出羽三山神社で初詣するつもりだったが、当日は秋田山形両県が雨の予報となった。雨降る雪山を歩くのは、いくら私でも歓迎できない。当日の岩手宮城両県は晴れの予報だったので、初詣は鹽竈神社に急遽変更した次第である。しかし雪の羽黒山を歩いてみたい気持ちは変わらなかった。3日は雪の予報だったので行ってみた。
 秋田からは始発列車の酒田行に乗り、酒田から村上行に乗り換えて鶴岡駅下車。鶴岡駅前からは庄内交通(バス)で羽黒山へ向かった。

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バスから撮影した羽黒山大鳥居
以下、出羽三山神社公式ホームページからコピペ
「南北朝の末期から羽黒山に勢力を得た大泉庄の地頭武藤氏は、政氏の代に羽黒山の別当を称し、子孫にその職を継いだ。政氏は長慶天皇文中元年羽黒山に五重塔(国宝)を再建、その居城大宝寺(鶴岡)に鳥居を建立させ羽黒山一の鳥居としたが、今はなく只鳥居町の名を残している。今の一の鳥居は鶴岡から羽黒橋を渡り、坦々たる庄内平野を横切って、羽黒街道が羽黒丘陵にかかる景勝の地に高さ22.5mの両部の大鳥居がある。昭和4年山形市吉岡鉄太郎の奉納。」
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バスで山頂まで行っても楽しいわけがない。羽黒山登山口の近くにある黄金堂前で下車した。
羽黒山修験本宗 羽黒山荒沢寺正善院
ここは東北三十六不動尊霊場第6番札所である。
修験道は真言宗当山派と天台宗本山派の2派に収斂していくが、そのどちらにも属さずに独自の修験道を貫いたのが羽黒山修験本宗である。
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徒歩15分ほどで登山口へ。ここから神域である。
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随神門
以下、出羽三山神社公式ホームページからコピペ
「随神門より内は出羽三山の神域となり、神域は遠く月山を越え、湯殿山まで広がる。随神門はこの広い神域の表玄関である。この門は初め仁王門として元禄年間秋田矢島藩主より寄進されたが、明治の神仏分離の折り、随身像を祀り随神門と名付けた。」
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随神門をくぐり、2446段の石段を登るのかと思いきや、下り坂が続いた。
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下った先に社が並んでいた。ここに限らず、様々な神社の小さな社が参道にあった。
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朱色の橋があるが、今はこんな様子。
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修験者はここで身を清めて登拝の途についたようだが、さすがに今は滝に打たれるのは遠慮したい。
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少なからずの参拝者が歩いた跡がある。
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左手に見えてきた五重塔
以下、出羽三山神社公式ホームページからコピペ
「羽黒山は、会津や平泉と共に東北仏教文化の中心であっただけに、数々の文化財に富んでいる。山麓の黄金堂は重文に、山内の五重塔は国宝である。古くは瀧水寺の五重塔と言われ、附近には多くの寺院があったが、今はなく五重塔だけが一の坂の登り口左手に素木造り、柿葺、三間五層の優美な姿で聳り立つ杉小立の間に建っている。現在の塔は長慶天皇の文中年間(約600年前)庄内の領主で、羽黒山の別当であった武藤政氏の再建と伝えられている。」
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五重塔からひたすら歩く。
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一の坂を登り切った先にいくつかの社が。
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私の写真では分かりづらいが、それなりの坂道が続く。
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ここの杉は美しい。
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吹雪いてきた。
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山頂に到着。
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拝殿
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出羽三山神社は出羽神社、月山神社、湯殿山神社が一つの宗教法人となっている。
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大鐘
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歴史博物館
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 この先に駐車場があった。髄神門から1時間ほどで登ってきたが、山頂まで自動車道が通じている。帰りはバスを利用するつもりだったが、待ち時間が2時間あったので下山も歩いた。
 ここには2446段の石段があるはずだが、1段も見つけることができなかった。おかしい。あれは偽情報だったのだろうか。と言う冗談はともかく、芭蕉が詠んだ南谷はあまりにも雪深く近づくこと出来なかった。また雪のない季節にでも再訪したい。そして月山、湯殿山も歩いてみたい。



おくのほそ道紀行
鹽竈神社 平成30年1月1日訪問
松島 平成30年1月1日訪問
平泉 中尊寺と毛越寺 平成29年8月13日訪問
立石寺の秋 平成29年10月1日訪問
新庄 平成29年8月26日訪問
羽黒山 平成30年1月3日訪問

東北三十六不動尊霊場
第1番札所 慈恩宗 瑞宝山本山慈恩寺  平成29年8月14日巡礼
第6番札所 羽黒山修験本宗 羽黒山荒沢寺正善院 平成30年1月3日巡礼
第11番札所 真言宗智山派 日王山玉蔵寺 平成29年5月2日巡礼
第12番札所 真言宗智山派 医王山遍照院 平成29年5月3日巡礼
第13番札所 真言宗智山派 古懸山国上寺 平成29年11月4日巡礼
第14番札所 高野山真言宗 神岡山大円寺 平成29年11月4日巡礼
第15番札所 真言宗智山派 金剛山最勝院 平成29年11月4日巡礼
第17番札所 真言宗智山派 成田山青森寺 平成29年11月5日巡礼
第18番札所 全仏山青龍寺 平成29年11月5日巡礼
第20番札所 真言宗智山派 玉王山長根寺 平成29年9月10日巡礼
第23番札所 天台宗 真鏡山達谷西光寺  平成29年8月13日巡礼
第28番札所 臨済宗妙心寺派 青龍山瑞巌寺五大堂 平成30年1月1日巡礼

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鶴岡
 羽黒を立て、鶴が岡の城下、長山氏重行と云物のふの家にむかへられて、俳諧一巻有。左吉も共に送りぬ。川舟に乗て、酒田の湊に下る。淵庵不玉と云医師の許を宿とす。 ...続きを見る
降魔成道のオフタイム2
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降魔成道のオフタイム2
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降魔成道のオフタイム2
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降魔成道のオフタイム2
2018/08/19 22:02

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コメント(22件)

内 容 ニックネーム/日時
2011年9月に羽黒山へお参りしました。降魔成道さんと違って、不心得者なので、頂上まで車で行けるところへ、と言うわけです。
一本歯の下駄を履いた山伏姿のガイドさんが印象的でした。
長さん
2018/01/21 22:49
こんばんは。
雪の中を歩いて行かれたのですね。
素晴らしいです。見事な風景が広がって
いますね。五重塔もいいですね
ゴンマック
2018/01/22 00:09
お早うございます
雪深い中でも歩いた
跡が有るのには
驚かされます
体力いりますねー^^
すーちん
2018/01/22 07:45
こんにちは。

羽黒山ですか。
大きな鳥居があるんですね。
素晴らしい景色ですね。
雪の五重塔もいい感じですね。
こんないっぱいの雪の中を歩くんですね。
まるで八甲田山じゃないですか〜。
トトパパ
2018/01/22 11:06
羽黒山は雪に包まれ、あらためて冬の東北の雪深さを思いました。
この積雪の中、山頂を歩いて往復するとは降魔成道さん達者なお方ですねぇ。
新年早々、鹽竈神社や松島、そして羽黒山とは神様、仏様も驚かれ、歓迎を受けたことでしょう。
今年、いい年になりそうですね。
トンキチ
2018/01/22 12:15
こんにちは

ここへ来ると
芭蕉や修験者を
追体験したくなるのでしょうね
身も心もあらわれて
無門
2018/01/22 19:43
雪の中、こんな立派なものがあるんですね。
杉木立の間を歩いたり、石段を登ったり、これが全部修行なんでしょう。
歩いていると気持ちというか心が「無」になるような気がします。
はるる
2018/01/22 20:29
こんばんは。
雪の中、羽黒山頂上まで参拝に行かれたのですか〜、かなり積もっていますね。
五重塔は雰囲気がありますね。
杉木立の雪景色がとても良いですね。
ロシアンブルー
2018/01/22 22:40
バスで山頂まで行かれるのに
雪道をご苦労なさりながら登り
すばらしい風景もご覧になられ
清々しいお気持ちになられたと思います
帰路も歩かれたのですね
ジュン
2018/01/23 13:35
雪の羽黒山は 神秘的というか
すごく 神聖な場所に感じます。
五重塔も 素晴らしいですね。
雪が積もっていない時に 行きましたよ。
フラバーバ
2018/01/23 20:41
おはようございます。
大雪で大変だったでしょうがそれぞれのレポートを楽しく読ませて頂きました。
今、経蔵を作っているのですが次は釣鐘堂を作る様に資料集めしていましたが屋根下の木組みが判明しなかったのですがこの回の五重塔の吹雪が付いた屋根の構造が分かりやすく相当問題解決しました。
転用はしませんので画像を保存させて参考にさせて頂いてよろしいでしょうか。
我が家にも何時もお立ち寄り頂きありがとうございます。
毎日寒い日が続いております、御体にご留意されご活躍ください。
失礼します。
ゆらり人
2018/01/24 09:18
長さん、コメントありがとうございます。
長さんは羽黒山に行かれたことがあるのですね。私は今回が初めてです。ガイドさんがおられるのですか。お正月のせいか、私が行ったときはガイドさんはいませんでした。緑の季節にまた行ってみようと思います。
降魔成道
2018/01/24 19:00
ゴンマックさん、コメントありがとうございます。
私は雪山を歩くのも好きでして、楽しんできました。
五重塔の周囲にはもっと仏閣があったようですが、今はこれだけ残ったのも不思議はことですね。
降魔成道
2018/01/24 19:28
すーちんさん、コメントありがとうございます。
結構積もってましたよ。でも楽しかったです。
確かに雪山を歩くのは体力が要りますよね。
降魔成道
2018/01/24 20:01
トトパパさん、コメントありがとうございます。
大鳥居には私も驚きました。思わずバスから撮影してしまいました。
雪山を歩くのは案外と楽しいですよ。
降魔成道
2018/01/24 20:09
トンキチさん、コメントありがとうございます。
羽黒山を歩いたのは初めてですが、思ったより積雪がありました。でもなかなか楽しかったです。
「おくのほそ道」は私のテーマの一つとしていますが、今年も順調です。

降魔成道
2018/01/24 20:39
無門さん、コメントありがとうございます。
全くその通りです。芭蕉の足跡を訪ねる旅を3年前から行ってますが、芭蕉の追体験をしたいからに他なりません。本来であれば同じ季節に旅してみたいのですが、全行程を同じように歩くのは無理ですから。まあ現状はこれがいっぱいいっぱいです。
そして羽黒山は修験道の信仰の場としても有名な山。色んな想いでここを歩いた修験者がたくさんいるわけですからね。
降魔成道
2018/01/25 19:57
はるるさん、コメントありがとうございます。
修験者、あるいは山伏はどの様な想いで歩いたのでしょうね。修験道についてはサッパリなので、一度学んでみようと思っております。
降魔成道
2018/01/26 19:54
ロシアンブルーさん、コメントありがとうございます。
思ったより積もってましたよ。でもこのくらいなら何とかなります。楽しかったです。雪の羽黒山も良いですが、次は緑の季節に行ってみたいです。
降魔成道
2018/01/26 20:32
ジュンさん、コメントありがとうございます。
私は山歩きが好きでして、むしろ歩かないと損した気分になります。下山はバスを利用するつもりでしたが、待ち時間が長いので歩きました。でもおかげで色々と新しい発見ができましたよ。
降魔成道
2018/01/26 20:58
フラバーバさん、コメントありがとうございます。
フラバーバさんも羽黒山を登拝されたことがおありですか。さすがですね。私は今回が初めてです。そうですね。雪の羽黒山もなかなかのものですよね。でも次回は緑の季節にまた登拝してみようと思っております。
降魔成道
2018/01/28 18:39
ゆらり人さん、コメントありがとうございます。
返信遅れて申し訳ありません。私の写真が参考になれは幸いです。どうぞご利用下さい。
雪の羽黒山は素晴らしかったです。暴風でなければもう少し良かったのですけどね。
降魔成道
2018/01/28 18:51

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