にかほミュージアムスタンプラリー

 12月6日(日)、秋田県にかほ市を訪れた。にかほ市では「にかほミュージアムスタンプラリー」が10月1日~12月6日までの日程で開催された。対象施設の5館全てを巡れば抽選でプレゼントが当たるというのもあるが、期間中は全て入館無料というのが嬉しいところ。「象潟郷土資料館」と「白瀬南極探検隊記念館」は何度か入館しているがその他は未だだったのこの機会に全て巡ってみようと思った。

対象施設

・象潟郷土資料館
・白瀬南極探検隊記念館
・TDK歴史みらい館
・フェライト子ども科学館
・斎藤宇一郎記念館

 にかほ市は、平成の大合併で由利郡仁賀保町、金浦町、象潟町が合併して誕生した。対象施設のうち象潟郷土資料館は象潟エリアに、白瀬南極探検隊記念館は金浦エリアに、その他は仁賀保エリアにある。

 日本海沿岸東北自動車道を走り象潟ICで降りた。この自動車道は秋田市方面からは象潟までしか繋がっていない。山形県側の遊佐鳥海ICと接続するのは令和8年の予定である。なお岩城ICから象潟ICまでは無料開放中。

 この時点ではまだカメラを修理に出していないので、相変わらずのピンボケ写真であることをご容赦下さい。

最初に寄ったのは象潟郷土資料館。

象潟郷土資料館ホームページ
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 企画展として「おくのほそ道の風景」と池田修三「モノクローム」が開催されていた。残念ながら象潟郷土資料館は撮影禁止。「おくのほそ道の風景」では芭蕉が歩いた秋田県側の行程の原風景が写真付きで解説されていた。また池田修三さんの作品展ではモノクロームの作品を中心に展示されていた。IMG_0952.JPG

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 北前船についても色々と調べているところなので、これらも近いうちに巡ってみたい。
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 象潟IC建設の工事で発見された埋もれ木。紀元前466年に鳥海山が噴火し、大規模な山体崩壊が発生して大量の土砂が日本海に注ぎこんだ。その際に島々が出来、堆積作用で砂州が島々を囲い込み、風光明媚な九十九島八十八潟が誕生した。

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 2500年前の杉
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国道7号沿いの道の駅きさかたIMG_0960.JPG

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 国道7号を走り、次に白瀬南極探検隊記念館を訪れた。南極探検隊を指揮した白瀬矗中尉は文久元(1861)年に由利郡金浦村で生まれた。
2018年のブログ記事もどうぞ。

白瀬南極探検隊記念館ホームページ

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 白瀬は初めは南極ではなく北極を目指していた。厳しい寒さを体験するために千島探検隊に加わり、最北端の占守島で越冬している。白瀬を含む4人が壊血病になり、白瀬を除く3人が死亡した。食糧不足で愛犬を射殺してその肉を食べるなど、千島ではかなり過酷な体験をしている。IMG_0965.JPG


白瀬南極探検隊が使用した木造帆船・開南丸。命名は連合艦隊司令長官・東郷平八郎による。IMG_0966.JPG

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ここでは南極について学ぶこともできる。
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歴代の南極観測船IMG_0975.JPG

2代目しらせの模型。
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アムンセン隊のフラム号の模型
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白瀬隊の開南丸の模型
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スコット隊のテラ・ノヴァ号の模型
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テラ・ノヴァ号 750トン
フラム号    402トン
開南丸     204トン

この差は小さくない。 


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隊員は全国から参加している。IMG_0987.JPG

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 目的地は南極点だったが、隊員の無事を第一に考えて無理せずにここを最終地点とし、大和雪原と命名して撤収した。これに対しスコット隊は南極点に到達したが無理が重なって全滅している。IMG_0992.JPG

南極隕石展が開催されていた。これもなかなか興味深いものだった。IMG_0993.JPG

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トイレにこの様なパネルが展示されていた。IMG_1002.JPG

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勢至公園の竹島潟
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鳥海山は見えなかった。IMG_1008.JPG

次に仁賀保エリアへ。ここはTDKの企業城下町である。TDKは由利郡平沢村(→仁賀保町→にかほ市)出身の齋藤憲三によって創業された。IMG_1010.JPG

JR羽越本線 仁賀保駅IMG_1011.JPG

斎藤宇一郎記念館を訪れた。IMG_1012.JPG

 ここで右下の「宇」の字のシールを貼ってコンプリートした。この日は「TDK歴史みらい館」と「フェライト子ども科学館」が休館で、白瀬南極探検隊記念館で両者のシールをいただいた。IMG_1013.JPG

 斎藤宇一郎は慶応2(1866)年に由利郡平沢村に生まれた。正家は旗本・仁賀保氏の家老の家柄で、帝国大学農科大学を卒業し、衆議院議員を8期連続当選して活躍した。また農業指導者として農村改革に尽力し、また現在の由利高原鉄道の元である横荘鉄道株式会社の社長も務めている。三男の憲三が東京電気化学工業株式会社(現在のTDK株式会社)を創業した。IMG_1014.JPG

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横荘線は開通しなかったが、その線路の一部が現在の由利高原鉄道鳥海山ろく線である。
11月に乗車した鳥海山ろく線のブログ記事もどうぞ。
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2階へ。こちらではにかほ市の歴史や文化資料が展示されていた。IMG_1027.JPG
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象潟郷土資料館にもあった、紀元前466年の鳥海山噴火による山体崩壊の資料が展示されていた。
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 番楽は山伏が伝えた伝統的民俗芸能で、出羽国では番楽、陸奥国では神楽と呼ばれることが多い。出羽富士・鳥海山の山麓には多くの番楽が伝えられている。にかほ市象潟の「小滝のチョウクライロ舞」が国の重要無形民俗文化財に指定されているほか、県や市の無形民俗文化財に指定されているもの多い。ただどこも少子高齢化の影響で後継者不足が問題となっている。
 地図のうち、仁賀保町、金浦町、象潟町は合併してにかほ市へ、その他は由利本荘市となった。
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番楽で使用される面
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第三展示室は藩政時代の仁賀保氏に関する資料が展示されていた。
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3階の奥には農作業の民具が展示されていた。
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平沢漁港
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 休館とは知っていたが、近くなのでTDK歴史みらい館にも寄ってみた。TDKは昭和10(1935)年に齋藤憲三によって創業された。東京工業大学の加藤与五郎と武井武が発明したフェライトの工業化を目指すためである。本社は東京に置いたが、創業当初から故郷の仁賀保町に主力工場を置き、地元の人々を多く雇用した。今季J3を優勝してJ2昇格を決めたブラウブリッツ秋田の前身はTDKサッカー部である。だから普通に秋田県民はTDKを秋田の企業と考えている。
 ここTDK歴史みらい館ではTDKの歴史や未来像を学ぶことができるようだが、私はまだ入館したことがない。来年にも訪れてみたい。

TDK歴史みらい館ホームページ
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 フェライト子ども科学館もすぐそばにあるので寄ってみたが、休館である。子供たちが科学に関心を持つような体験型施設のようである。大人だけで訪れてどうなのか分からないが、ここも来年は寄ってみたい。

フェライト子ども科学館ホームページ
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 帰路は国道7号を走った。その途中に寄った道の駅にしめ。
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最後にこれは斎藤宇一郎記念館でスタンプラリーコンプリートで頂いた記念品。
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 対象施設のうち、二つが休館日だったのは残念。だがこうして施設を巡るのも楽しいものだ。また機会を作って訪れてみたい。

東北「道の駅」スタンプラリー(49/163)
秋田県(31/33)
03 にしめ はまなすの里
05 はちもり お殿水
09 東由利 黄桜の里
29 こさか七滝 樹海ライン
青森県(9/28)
15 浅虫温泉 ゆ~さ浅虫
23 つるた 鶴の里あるじゃ
24 ふかうら かそせいか焼き村
岩手県(4/33)
山形県(5/21)


羽越本線
新津・・・・・新発田・・・・・・・村上・・・・・・・・・・・・・・・・鶴岡・・・・・・・・酒田・・・・・・・象潟-金浦-仁賀保・羽後本荘・・羽後亀田羽後岩谷・・・・秋田

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この記事へのコメント

2020年12月21日 08:51
おはようございます
施設巡りも良いですねー
白瀬大尉大変な体験よく
わかります
2020年12月21日 11:19
こんにちは。
にかほミュージアム素晴らしいですね。
白瀬南極探検隊記念館素敵な建物ですね。
彼の壮大な夢とロマンが見られるのですね。
ご苦労があったのでしょうね。
子ども科学館へも是非行ってみて下さいね。
2020年12月21日 16:48
こんばんは、今はあまり話題にならない南極の展示など懐かしく拝見しました、新潟県はみなさん注意が行き届いているのか?新型コロナの感染が少ない様に見受けられます、こちらは大分下火になりましたが大変な1年でした、話は別に良いお年をお迎え下さい。
降魔成道
2020年12月21日 19:29
すーちんさん、コメントありがとうございます。
たまにはこの様な施設を巡るのも良いですよね。
色々と勉強になりました。白瀬さんは大変でしたよね。
降魔成道
2020年12月21日 19:42
ゴンマックさん、コメントありがとうございます。
白瀬南極探検隊記念館はとても良い施設だと思います。白瀬隊だけでなく、アムンセン隊やスコット隊の資料、それに南極そのものを学ぶことができました。
フェライト子ども科学館もぜひとも訪れてみたいと思いました。
降魔成道
2020年12月21日 20:16
Yoshiさん、コメントありがとうございます。
今年は新型コロナの影響でとんでもない一年になりましたね。来年もどうなるか分からないところが困りますね。早く何とかなって欲しいものです。
Yoshiさんも良いお年をお迎えください。
はるる
2020年12月22日 18:28
にかほ、おもしろい名前ですね。
市の名前なんですか。ちょっと興味を持ったものですから。
イベントがたくさんありますね。
スタンプラリーですか。おもしろそうです。
こちらは居ながらにして、いろいろなものを見せていただけて、ありがたいです。
降魔成道
2020年12月22日 20:26
はるるさん、コメントありがとうございます。
元々この地方の有力な豪族に仁賀保氏がいたのですよ。江戸時代は旗本でした。ミュージアムを巡るのは楽しかったです。色々と勉強になりました。休館だった施設が2つもあったのは残念でしたけど。
2020年12月22日 21:54
白瀬南極探検隊記念館 面白そうですね。
他の国の船に比べると 格段と小さな船で よくまぁ 南極を
目指されたと 今更ですが 驚きました。
他の休館だった施設も ぜひ いつか 紹介してください。
2020年12月25日 09:47
東北では冬に入るまでに、すべてのイベントが終了と思っていました。
このスタンプラリーは12月6日までの開催なんですね。
例年の積雪はこれ以降でしょうか?
落下したカメラをそのまま使用しているんですね。
拡大すると、ピントはほぼOKですが、画像の鮮明度が薄れています。
画像処理システムの不具合かもしれませんね?
画像設定で、改善されませんか?
ピクチャースタイルの撮影設定は通常オートですが、
これを変更してみるのも一つの手です。
私は現在サブ機のオリンパス・ミラーレスを使っていますが、
修理に出すとその期間もかかるのでサブ機が欲しいですね。

白瀬中尉の事が興味津々です。
白瀬 矗(幼名:知教)はわんぱく少年だったようですが、佐々木節斎の寺子屋に入り、その影響で探検家を目指すようになったそうです。
北極点を目指していたが、アメリカの探検家・ロバート・ピアリーの北極点踏破のニュースを聞き、目標を南極点に変更したとあります。
過酷な死に直面する体験を何度経験しても探検する事を諦めず、
探検そのものが目標だったんでしょうか。
考え方が周囲と会わないのか、隊員との不和が何度も発生しています。
南極探検でも「白瀬隊の内紛は修復できないほど悪化しており、白瀬と彼に同調するもの4人は、開南丸ではなく貨客船で日本に帰ってきた。」
後援会の資金流用で、借金(現在の1億5千万円)を背負い、
講演会などで返済していったとあります。
死去に際して弔問客も少なく、近隣住民は白瀬が住んでいる事すら知らなかったそうです。
不遇な人生ですね。
でも、歴史にその名を残しています。

南極隕石は日本が多くを発見後、他国も追随して探索するようになりました。
雪上や氷上にあるので発見しやすく、風化せずに残っているのが特徴ですね。

詳細レポ、お疲れ様でした。
今年1年ありがとうございました。
来年も楽しみにしています。

よいお年をお迎えください。
降魔成道
2020年12月25日 21:05
フラバーバさん、コメントありがとうございます。
白瀬南極探検隊記念館はなかなか充実した施設だと思います。地元の人にとって白瀬中尉は誇りなのでしょうね。南極観測船が「しらせ」になったのも地元の人たちの強い働きかけがあったと聞いています。
そうですね。私も機会を作って他の施設も訪れてみたいと思います。
降魔成道
2021年01月03日 18:13
アルクノさん、コメントありがとうございます。
東北でも冬は冬で色々とイベントがありますよ。雪がなければ困るイベントもたくさんあります。例えば昨年は雪不足で横手のかまくらが縮小されて開催されました。新型コロナが流行する直前ですね。
カメラは現在修理に出しています。修理代が高ければ新品を買うことも考慮しましたが、修理費2万円程度と連絡が来たので、修理を頼みました。年末年始に重なってしまったので、少々時間がかかっています。サブ機はあった方が良いですよね。安いコンデジならスマホと大して機能が変わらないから良さそうなのを探すと、結構高いんですよね。今のKiss X9iをサブ機にしてミラーレスを買うことも考えていますが、どうしようかな。
白瀬中尉は強い意志を持ち妥協を許さない性格だったからこそ南極探検を貫徹することができたのでしょうね。そしてその頑固な性格は周囲とも軋轢を生んだことでしょう。冒険それ自体はカネになりませんが国の威信をかけた競争なので欧米では巨額な予算が組まれていました。アムンセン隊もスコット隊もそれぞれ政府から大きな支援を受けています。しかし白瀬隊はこの点でも不利な状況で、最終的に巨額な負債を個人で抱えることになり最期は餓死というのも凄い人生であったと思います。
今年もよろしくお願い申し上げます。

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